• 田島医院の画像
  • 震災の危機を一緒に乗り越えました

    田島医院

    内科/神経内科

    田島 和周先生

導入インタビュー

田島医院は、熊本県熊本市にある内科・神経内科・在宅療養支援診療所です。かかりつけ医、神経内科医として診療しています。また在宅医療に積極的に取り組んでおり、病気や障害を持つ方や高齢者の生活を支え、寄り添う医療を提供しています。ダイナミクスを導入された背景や活用方法について、院長の田島先生にお話を伺いました。

ダイナミクスを導入した経緯について教えてください

大学の同級生でダイナミクスを使い始めた方がいまして、その先生からご紹介いただいたことがきっかけです。2003年に試験運用を始めて、2004年から本格始動しました。

当時、異なる病院情報システムを相互接続して、連携医療を可能にする「ドルフィンプロジェクト」が、熊本市医師会の先生方を中心に行われました。実証実験を通じて、大手メーカーさんの電子カルテを見る機会もありましたが、私の診療所はまだ開業したばかりで、電子カルテ導入における一番のポイントは、費用面でした。そういったこともあり、比較的良心価格であったダイナミクスに即決したのです。

ダイナミクスを導入して感じたメリットを教えてください

2016年に熊本地震を経験したのですが、その際ダイナミクスにとても助けられました。当時のことをお話すると、震災の影響で水道・電気等が一定期間使えなくなってしまったのです。建物の被害も激しかったため、一旦親戚の家に身を寄せました。

幸い、ダイナミクスは電子カルテのデータを簡単に取り出せるため、サーバーコンピューター本体を親戚の家に持ち込み作業しました。カルテデータをタブレットに移行して閲覧することもできるため、診療所の外のカーポートの下で地震があった翌々日から診療を再開できました。大変なことはあったものの、状況に応じて臨機応変な対応が大切だと震災の経験を経て思いました。

また震災を機に、当院では訪問診療の割合を増やしました。いつも紙カルテと一緒に、電子カルテ情報をiPhoneに入れて持ち歩くようにしていますが、先日救急の患者さんに遭遇した際、患者データを救急隊員にすぐに見せられたことはよかったですね。

ダイナミクスの導入をどのような先生におすすめしたいですか?

比較的規模の小さな診療所などで、ダイナミクスは便利だと思います。大きな病院の場合、大手メーカーが開発した統合型のソフトウェアを使うといいのかもしれません。しかしダイナミクスの場合、院内では電子カルテの役割を担いつつ、他の医療機器との連携やPCと繋いで作業ができるなど、柔軟で小回りが利きます。あとはセキュリティ面が頑丈な部分も魅力ですね。外とは繋がっていないので、誰も診療所のデータを盗むことができないですから。そういった安心感が、長年ダイナミクスを使い続ける理由です。