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言うなれば ダイナミクスは 「医師の、医師による、医師のための電子カルテ」 です。
かるがもクリニック
小児科・アレルギー科・内科
宮原 篤先生
導入インタビュー
ダイナミクスは医師が開発した、レセプトシステム一体型の電子カルテです。
一般的な電子カルテでは、診療のデータや処理方法は「保護」の名のもと医師側が触ることができず、いわばブラックボックスとなっていました。
このブラックボックスを維持するために私たち医師は高い初期投資やメンテナンス料を払ってきました。
この現状を憂いたのが吉原先生であり、開発されたのがダイナミクスです。
ダイナミクスによって医師たちは財産であるデータを手中に収めることができました。
ダイナミクスの特徴
何といっても安いことが挙げられます。
ソフト代だけであれば、一般的な電子カルテの1~2割ほどの価格です。さらに魅力的な点は1診療所同一料金という点です。通常ですとパソコンの設置台数に比例して価格が反映されます。しかしダイナミクスはレセプト機能も備えてありますのでレセプト機を別途買う必要もありません。
また1ヶ月税別10000円とランニングコスト面でも破格の安さです。前述しましたレセプト機能を有効活用するために予め設定をしますと、病名、診察料、各種加算など原則自動算定されるのでレセプト作成が簡便化されます。
データベース管理は Microsoft Access を使用していますので操作性がよく手軽です。
データを可視化できるため他のソフト・ハードへのデータ移行も簡便です。
データ受け渡しには有料が多い他の電子カルテにはない長所です。しかし、同じ患者のカルテを違う端末で同時入力するとデータが競合する可能性があります。他の複数端末では新患登録をしない、コードの約束事などいくつか大切な「ルール」があります。困った時のサポートは電話及びML(メーリングリスト)が原則です。
ある程度パソコン関連の知識がないとダイナミクスは使いこなせないかもしれません。しかし多くのダイナミクスユーザーが通ってきた道です。
他にはないユーザー互助システムが確立されている点も特筆すべき点であると思います。
MLで問い合わせをしますと、ユーザーからの回答がある場合もあります。ユーザーが作成した有能なソフトをダウンロードして使用することもできますし、Q&Aなどで疑問は概ね解決できるはずです。一度ダイナミクスユーザーに直接お話を聞くのもいいと思います。
ダイナミクスでは見学受け入れ制度というのがありますが、インターネットで検索すれば、多くのダイナミクスユーザーが見つかります。是非とも色々なお話を聞いてください。
私自身もTwitterでダイナミクスの紹介を受けましたし、後述する検査会社FMLもTwitter絡みで出会うことができました。
個人的な意見ですが開業前に訪問インストラクションを行うことをお勧めします。
有料ですが基本的なルールから疑問点の解決など行う価値があると思います。
多くのクリニックでは検査伝票は手書きだと思います
ダイナミクスと連携している検査会社の中から私が選んだのはFMLです。
検査伝票および検体バーコード印刷ができるおかげでオーダーを出して出力するだけで選択すべきスピッツもわかりますので煩わしさから解放されました。
おわりに
大切な「ルール」を守ればダイナミクスは素晴らしい電子カルテとして機能し、日々診療をバックアップしてくれると思います。