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ダイナミクスの特性を生かし、運用を工夫しながら院内業務の効率化を図っています。
東武大師前耳鼻科
耳鼻咽喉科
持田 晃先生
導入インタビュー
電子カルテを選択したきっかけは?
耳鼻科は受診回数の少ない外来患者数が多く、カルテの枚数ばかりが増えていく診療科です。
平成5年に開業以来、増え続ける紙カルテの収納場所に困り、加えてそれまで使用していたレセコンの容量の限界が近づいていたため、平成11年暮れから他社の電子カルテを導入しました。
この電子カルテは Microsoft Access の上で動くソフトで、紙カルテに比べて、診療の速度向上に大きく寄与しました。また、紙カルテの減量にもある程度有効でした。
一方、運用上の問題もありますが、端末間で競合が起こることがあり、時に診療が止まることがありました。また、レセプト作成、特にレセプトチェックの機能が少し弱く、この改善が課題として残りました。
ダイナミクスを選択したきっかけは?
最初導入した電子カルテも、レセコンに比べるとはるかに効率的で、忙しい外来診療、レセプト業務の有力なツールでした。
ところが平成17年当時のシステムが、プラットフォームであるソフトの変更を計画したため、検討の結果、既に所有していた Microsoft Access の上で稼動するダイナミクスに移行することを決めました。
ダイナミクス選択の理由は、平成17年当時、既に多くのユーザーを獲得し、安定した運用に定評があったこと、レセプト作成が非常に良く出来ているとの評判で、レセプト作業で職員の残業を、いずれは無くしたいという私の考えに合致したことが挙げられます。
ダイナミクスを使って感じたことは?
平成17年7~8月の外来患者数が最も減少する時期を選んで、電子カルテソフトの移行を行いました。
予備の機械に移行前の電子カルテを立ち上げておき、参照しながら入力していきました。当院では、診療入力を行う職員が私の横に座り、診療項目の入力をしております。
1-2ヶ月診療することで私も職員もダイナミクスに慣れて来て、10月くらいから徐々に患者数が増えても対応することが容易でした。
運用についても、端末間での競合を防ぐため、診察券または紙カルテを持っている端末が優先、という院内ルールを作っています。ソフト自体の構造にもよるところが大きいですが、現時点では競合でサーバーが止まることは殆どありません。
レセプト作成については、開発者である吉原先生が推奨されているように、毎日レセプト作成→チェックを行い、エラーの修正をしておき、月末に業務が集中しないようにしています。
また、ダイナミクスユーザーの先生方の提供して下さるレセプトチェックソフトを利用して、詳細なチェックを行い、月末のレセプト作成の時点ではエラーなしを目指しています。レセプト電算化に対応することにより、印刷、編綴作業が無くなり、目標であったレセプト業務のための職員の残業なしを実現することが出来ました。どのようなシステムも完璧というものはありません。
ひとつひとつの診療所の運営も、また同じです。Microsoft Access の上で動くダイナミクスの特性を理解して、運用を工夫することで、院内業務の効率化をすることが可能となります。
診療の効率化により出来る余裕を、診療の高度化や、ご自身の楽しみ等にお使いになることが出来るようになることを期待しております。