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ユーザーサイドに立った思想に惹かれ導入を決意
さなだ耳鼻咽喉科医院
耳鼻咽喉科
眞田 友明先生
導入インタビュー
私は開業以来、他社のレセコン・電子カルテを利用していましたが、その機能、融通のなさに閉口していました。
電子カルテを見直す決断をしたころ、友人にダイナミクスを紹介されました。ユーザーサイドに立った思想に惹かれ導入を決意しました。しかし、当然のことですが全てが二重丸というわけにはいきませんでした。
ダイナミクスの第1印象
ダイナミクスの第1印象は、“分かりにくい” の一言でした。画面に並ぶ恐ろしいほどのコマンドボタン群、自分で導入しなければならないマスターと呼ばれるデータ。まったくお手上げの印象を受けました。
しかし、コマンドボタン群は “便利なように” が高じて増えたもので、すべてが必要なものではなく、むしろ日々使うものはごく少数であることが徐々に分かってきました。マスターの設定は今でも必要ですが、ずいぶん簡素化されました。
ダイナミクスの欠点
第1印象のように、とっつきにくいところでしょう。
そして、ある程度は自分でしないといけない点。もちろん、地域サポート業者も手助けしてくれますが、自分でやる心構えは必要です。
私は、ダイナミクスを電子カルテとしてはあまり使っていません。それは、ダイナミクスが“お絵かきに弱い”という点からです。
※ 耳鼻科という科の特質からカルテに絵をたくさん書きます。これを諦められないので、いまだに紙カルテを併用しています。
紙カルテはスキャンしてダイナミクスと非常に親和性の良いRS_Baseで閲覧するようにしています。
Microsoft Access を利用しているため、データベースは堅牢ではありません。それに基づくトラブルが存在します。
しかしこれは運用で防止可能です。私自身はトラブルになったことはありません。レセプト作成に時間がかかる。
これは仕方ないですが、そんなに困る事でもありません。しかし、これらを差し引いても余りある長所がダイナミクスにはあります。
※現在はシェーマ機能を強化しており、ワコム社製液晶ペンタレット・描画ソフトとの連携も可能です。
ダイナミクスの良い点
ダイナミクスはレセコン一体型電子カルテです。
レセコンと電子カルテが同じプログラム上で処理できるので、事務職がいない時も医師がレセコン業務を通常の業務として行えます。
二つのソフトをマスターする必要はないので夜間救急時など一人で入力しなくてはならないときは助かります。もうひとつの良い点はなんと言ってもそのお値段です。はっきり言って安いです。医院の経営に良いこと間違いありません。
しかし、これらにも増してダイナミクスの最もすばらしい点は、“患者情報やデータがユーザーのものである” という点だと思います。多くの電子カルテメーカーはユーザー囲い込みのためか閲覧はできてもデータを取り出すことはできません。
私が利用していた以前のメーカーは、契約切れと同時に閲覧もできなくなりました。
その点ダイナミクスは、ユーザーが全てのデータを取り出して加工することができます。
学会に利用する場合、ダイレクトメールを送るなど利用はさまざまです。
そして、心強いことに、ダイナミクスが提供するユーザー医師間のコミュニティーが存在します。ダイナミクスの利用法や、分からない点、医療行為に関する疑問など解決するための大きな力添えになります。
ダイナミクスを支えるたくさんのソフトがある。
この点が、ダイナミクスの最大の利点ではないかと思います。
私がダイナミクスを導入した際に最も不自由を感じたのがレセプトチェック機能でした。
しかし、ダイナミクスはデータを囲い込んでいませんので、その内容を自由に閲覧できます。そのおかげで、私もRHDというダイナミクス用のレセプトチェックプログラムを作りました。
このプログラムはダイナミクスでチェックできない多くの内容をチェックできます。おかげで、私は月末30分ほどでレセプトチェックが終わるようになりました。
ほかにもたくさんのユーザーがツールを公開しています。皆さんの役に立つものばかりです。
ダイナミクスに感謝しています。皆さんもダイナミクスを利用して有意義な時間を取り戻しましょう。